| | UM3X イヤフォンの試聴![UM3X イヤフォンの試聴]() UM3X イヤフォンの試聴
フラビオ・テギゼラ:イヤフォンソルーションズ社チーフエディター
2009年4月22日
本日、ウェストン社からUM3Xの試供品が届いた。UM3Xの特徴は、三つの新しいドライバーがUM2と全く同じケースの中に内蔵されていることだ。UM2同様、高音質イヤフォンとしてはその音質、フィット感、また装着感の良さは、最高とはいかないまでも、かなりのものだ。ケースの本体は半分が透明で半分が黒。ケーブルはUM2と全く同様の優れたもので、UM3Xは100%米国製だ。
UM3Xは、元々ステージでのモニター用として、またプロのミュージシャンのために製造されたものだ。試聴してまず気づいたのは、ノイズを分離する能力がウェストン3に比べて高いということだ。この2つのモデルを比較すると、UM3Xの音質の方が全般的に柔らかく、低音の響きが強い。つまり、とても豊かで滑らかな音質が楽しめる。それとは対照的に、ウェストン3はiPodのプレイバック用に音質が調整されており、幅の広い高音で明るい音調が楽しめる。UM3Xの音質の方が繊細で、ボーカルやアコーステックギター等の響きが活き活きと聞こえてくる。
残念ながら私自身はミュージシャンではないので、演奏をしながらのUM3Xの試聴などはしていない。ただ外付けのアンプ無しのiPod Nanoへの接続で、試聴をしてみた。UM3XはiPodを使用した場合に、ヒスノイズ(シーと言うような高音ノイズ)が入ることがあると聞いていたが、そんな問題は全くなかった。静かできれいなボーカルが楽しめた。個人的にUM3Xで試聴した曲の中でも特に日本の琴奏者、小宮瑞代の『ララバイ』と『彩 (カラー)』は繊細な琴の音色が非常に活きていた。結論として、これらのイヤフォンはアコーステックギターやボーカル、その他のメローな曲やソロ演奏に最適だと思う。UM3Xのとてもスムーズな音質は、長時間の装着にも適している。基本的には、ウェストン3の様な高音の広がりは無いものの、UM2のきめ細かい再現能力をより一層向上させたものといえる。私個人としては、小さくなったプラグによるUM3Xの装着感が気に入っている。スコット・スタップの曲を試聴したが、ボーカルが透明感に欠けていて、期待していたよりも音が全面に押し出されていない気がした。ただこれはイヤフォンのせいではなく、曲のレコーディング自体に問題があったのだと思う。なぜなら同じ曲をウェストン3とUM2で試聴したが、やはり彼のボーカルは同様に透明感に欠けていたからだ。
ライブ演奏をするプロミュージシャンにとっては、このモデルはカスタムメードのインナーイヤーモニターの代用としては最高のイヤフォンといえるだろう。私はカスタムメードのES2モデルを持っているが、装着感の点からUM3Xの方を薦める。カスタムメードのインナーイヤーモニターは、耳の内部まで入り込むのだが、材質がUM3Xに使用されているコンプライチップのような柔らかいものでないので違和感を覚えることがある。あくまでも私の個人的な意見だが、それならば650ドルするES2よりも379ドルのUM3Xを薦める。
今週、デンオン社からのインテグレーター資格を取得するためにも、本来はもっと時間を費やした試聴とレビューをおこなうべきところだが、今回は取り急ぎ、ウェストン3及びUM2モデルとの比較をおこなった簡単は内容のレビューとなったことをお詫びする。
UM3Xに関するより詳細な評価は、また後日掲載する予定だ。このレビューがデンオン社のトレーニングの良い素材となったことはうれしい限りである。映画『グラディエーター』のサウンドトラックをUM3Xで聴いてるが(ハンズ・ジマー氏の代表作)最高だ。 続きは、またの機会に。
なおUM3Xを、日本のお客様にお届けできるのは5月初旬の予定です。
お楽しみに。
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